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青木りんの最新インターネット情報!
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罪なき血 (1982年) (Hayakawa novels) 価格: 2円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 P・D・ジェイムスの作品としてはやや異色(推理小説ではない、という意味で)ですが、この緊迫感はただごとではありません。
人はいつも、死を収斂点として心の片隅であれ、ひとつの帰結としてであれ、見据えているのかもしれません。(そのような仮託なしには生き延びられない、ということもあります)
「地獄でなら愛せるわ」というひとことが、どのような状況で発せられ、またどのような意味を持っていあたのか、是非、ご一読ください。
「覚悟」あるいは固い決意を秘めた人たちが交錯し、どのようにそれを達成し、または裏切られたかをご覧くだ |
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人類の子供たち (ハヤカワ・ミステリ文庫) 価格: 777円 レビュー評価:3.0 レビュー数:1 1993年に出た単行本の文庫化。
『Children of Men』(1991年)の翻訳。
P. D. ジェイムズの作品だが、ミステリではない。SFである。まったく子どもが産まれなくなってしまった近未来の世界。人類の滅亡は目前に迫っている。イギリスも「国守」と呼ばれる人物が独裁的な善政をしくようになっている。
その閉塞感あふれる世界での物語なのである。
中盤くらいまでは興味深く読めた。重厚感ある文章で、絶望ばかりがひたすら描き出されていく。けっして「楽しい」小説ではないが、読まされるものがあった。
しかし、この後半のダメ |
罪なき血 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 価格: 714円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 気が滅入るような重い内容のような気がして敬遠していたが、 読後感はけっして悪いものではなかった。 ジェイムズの他の作品同様、人間の弱さや孤独、身勝手を容赦なく描いているが 突き放すのではなく一筋の希望を与えて終わるところに読者は救われる。 中だるみなく最後まで一気に読ませる力強さは見事だ。 |
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花嫁は警察署長 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 価格: 612円 レビュー評価:4.0 レビュー数:1 田舎町の警察署長と結婚したサンフランシスコ警察のスーザン。夫の住む町へ来たのもつかの間、夫が事件の捜査中に拳銃で撃たれ殺される。新婚早々に未亡人になってしまったスーザン、犯人を見つけ出すために、町長に直談判、臨時の警察署長として事件の捜査を開始する。 一時流行った、というより氾濫していた女探偵もの(女だからってバカにしないで!なんでも一人でできるし、誰にも頼らないという調子のもの、差別に立ち向かう女性を描きたかったのでしょうが、あまりに「女性」にこだわりすぎて、差別と区別の違いもわからないんじゃないのと言いたくなるような女性が探偵役のものです)かと思って読み始めたのですが、ちょっと違っ |
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